簡素な生活。

ミニマリストと言うと、お洒落で吟味された生活みたいにだけど、私のそれは違う。

掃除が簡単なように、物が見つけやすいように、次の引越し(予定無しだけど)がしやすいように、どうせ半年後に捨てるだろうからもうこの際一緒に、とか、全て面倒くさがりの性質から、どんどん物を減らすようになった。
馬鹿デカい20年物の掃除機だし、整理には欠かせない百均も無いし、引越し屋が雑すぎて物は割れるし、特異なゴミを捨てるの遠かったり、予約日が遠かったりして、色々何だか大変なのだ。

このアナログな国のおかげで、こんなシンプルな暮らしができるようになった。これはね、便利で安くて、可愛いものがたくさんあって、スムーズに快適に暮らせる日本では、多分できなかった事だなと思うんだ。時間がかかり過ぎてたまに腹立つけど、おかげでいいとこもあんだな、と前向きに。

死ぬまで外国人。

時々、私は一生外国人なのだと思い知らされる。
住人が移民だらけの国だから、言葉がネイティブ並みに離せないとか、国籍とかでは無くて。二十歳過ぎまで、ガッツリ日本に浸かったのだから、当然。

多分、ここで死ぬんだろうけれど、やっぱり外国人のまま死ぬのかしら。それとも、ココの人?というか、どちらの国でも無くなる、若しくはどっちもありになるのかな。アイデンティティて、そもそも必要なのか。

もうそんなことさえも考えないくらい、悟りが開けてるといいな。年を重ねて、忘れっぽくなるって、ほんと良くできてるな。

人を育てる

子供が大きくなるにつれて、今まで忘れていた、自分が子供の頃のことを思い出す。母はどうしたかな、とか、子供の私なら当時どう感じたかとか、ちょくちょく似た様な場面に遭遇するからだ。

最近、良く思い出すのは、親子で課外活動、飼育小屋の前で絵を描いているときの事。

小学校一年生の私が、大きな画用紙に下書きで何匹かのうざきを描いていると、母が後ろから「大きくうさぎを描きなさいよ、もっと元気に、」と言ってきた。

私は、自分が描いているものが否定されて、悲しくもあり、これは私の絵だから関係ないじゃんという激しい怒りもあり、でも大好きな母に好かれたいという気持ちも強く、色んな感情が入り混じって、とても嫌な気持ちになっていった。恐らく気に入られたくて、母の言うような、大きく描かれたうさぎの絵にしたんだろうけれど、あの時はとても嫌な思いをしたな、という記憶だけが残った。子供の時に体験したショックは、30年以上経っても消えない。もっと衝撃的な事はその後いくらでも起こっただろうに、大人になるにつれて人間は吸収力に長けてくる。

だから、子供にはそういう思いをさせたくない。自分が親になってから、親が子供にこうあって欲しいと望む気持ちもすごくわかる。無意識のうちに言葉の端々に、そういうニュアンスを含めちゃってる時がある。そんな時、子供の頃の記憶がムックリと起き上がってきて、感情に任せて発言した親の責任の大きさを痛感する。もしかしたら、この子は一生忘れないのかもしれない、と思うと、やはり親でも子供に謝らなければならないと強く思う。

幸せな日々

今の私は、幸せだ。

ネットで、洋服や北欧家具を観るのは大好きで、妄想しながら、ずっとみている。けれど、別に手に入れる必要は無いかなと思い直し、買わない。というのを日々、いや一年中繰り返している。
無論どうしても欲しいものは買うんだけれども、それでも、よりシンプルな生活になった。

ちょっと前までは、幸せで平和過ぎて行き先が怖かったんだけれど、最近は次に起きる不幸を心配するのは無用だと学んだ。何も手が打てないなら、頭から外す事。もっと早い段階で気付くべきだった。

親バカ

時々瞬時にとてつもなく腹が立つけど、
自分の子供って、本当に可愛い。
孫じゃないけど、目に入れても痛くない。

全然言うことを聞かなくて、キィ〜となっても
大きな声を出す前に、まずは抱きしめる。
これは子供の為というより、自分が感情任せに
声をあげないようになんだけど、そうすると、
大体子供も素直に聞いてくれて、
事は丸く治まる。

ま、たまにそれでも声を上げたり、
もうおやつは無し!とか意地悪を言ったりするけど。

不妊治療がうまく行かず、一度は子供のいない人生も考えたけれど、出来て、本当に良かった。

ちゃんとした人間に育て上げられるか、
この子達の為に良い世の中を残してあげられるのか、課題はあるけれど、
家族が持てた私の人生にはなんの悔いはない。
これだけは本当で、ずっと変わらない。

苦笑

娘が日本で幼稚園に入って1週間。

キリスト教系の幼稚園で、
のびのびしててヨロシイ、と感じた。

が、今日いきなり、イエス様のもと〜アーメンって歌い出した。

なんかそれはやっぱり違うな、と思ったよ。

伝わらないです

旦那がモンティ・パイソンの映画が
面白いっつって、馬鹿笑いしてた。

ホント面白いからって、
You Tubeを静止ながら、一字一句訳してくれる。
注:母国語が違うので

説明付きで観せられても、
コメディは面白くも何ともない。
一人で楽しそうに笑いながら、
15分位ずっとそうやってるから、
なんかもうイイよ、とも言うのも悪くて、
寝かしつけを口実に退散した。

想像力に欠けるというか、
ほんと幸せな人だ。

モンティ・パイソン、
大学生の頃を思い出すな。