2016-11-26 死は闇ではない 身内が若くして亡くなった時に、 友人が教えてくれた。生が光で、死が闇なのではない、と。その人の人生が短くとも、 苦しい病床の日々を最後に過ごしたとしても、 それを憂うのではなく、その人にも笑い転げる瞬間や、 泣きたくなるような幸福な時間があり、 良い人生だったと認めてあげるべきだ、と。本当にそうだ。 可哀想な人生なんかじゃない。会えなくなって私は淋しいけれど、 彼女の馬鹿笑いする瞬間の顔と声を思い出すと、 短くとも、幸せだったのだと確信できて、 安心した。もうあれから10年経つ。